ベトナム 1 −ハロン湾とハノイ・ホーチミン−
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 ベトナムの2つの都市、ハノイとホーチミンを観光しました。

ベトナムの地図
成田 →ハノイ

 飛行機は定刻より20〜30分遅れて11:20頃離陸した。この便はベトナム航空と日本航空のコードシェア便となっていて、行きはベトナム航空の機材・乗務員で運行され、帰りは日本航空の機材・乗務員で運行される。空席もあって、今までの旅行の満席の印象とちょっと違うという感じだ。スチュワーデスはアオザイ姿のベトナム人。上は赤、下は白のパンツ姿で、ベトナムの雰囲気が十分に伝わってくる。

スチュワーデス
 スチュワーデス
 アオザイ姿だ

 機材のメンテナンスは行き届いていないようだ。ヘッドホンにスポンジカバーを取り付けるのに苦労して音楽番組を聞いたが、片方の音が鳴らない。聞きたいプログラムでもなかったので、不具合も申し出ずにそのまま座席のポケットに入れてしまった。テレビは故障しているようだった。座席の冷房も効き過ぎかな。ブランケットが2枚必要だった。

 食事はおいしかった。肉しか選択肢が残っていなかったのだが、それがおいしかった。飲み物はウーロン茶をお願いした。

機内食
 機内食
 チョイスはできず

 高度を下げると、田園風景。いたるところに水たまりのような沼とも湖ともいえるような景色が見られた。無事着陸。田舎の飛行場のような大きくはない空港だった。

上空から 上空から ハノイの飛行場
 上空からの風景1
 ハノイ上空
 上空からの風景2
 ハノイ上空
 ノイバイ国際空港
 ハノイ

 入国審査を済ませて、出口を通るとガイドが待っていた。30歳の男性ロンさん。大学で日本語を勉強したという。日本には行ったことはないというが、上手にしゃべる。ワゴン車で1時間ほど掛けてホテルに向かった。途中は、田園風景。上空から見た風景だ。トラクターや耕耘機などはなく、手作業か水牛の世界だという。田圃に牛が点在して草をはんでいる。生活に困ると、この牛さえも食べられてしまうという。私が生まれた頃の日本のようらしい。空港も空港から続く道路も日本のODAの援助を受けているとのことだ。

 街が近づくと、バイク量が増えてきた。自動車は新車のカムリが600万円ほどで、かなりの税金が掛けられれているらしい。車は少なく、バイクの中に車が走っているという印象だ。家は土地が高いので節約のため、3、4階建ての家が多く、ペンキは建物の正面のみ塗られることが多い。

ホテルから ホテルから ホテル内
 道路交差点風景
 ハノイ、ホテルから
 街並み風景
 ハノイ、ホテルから
 部屋の様子
 ハノイ

 ◆ホテル周辺の散歩
 3時30分に起きてしまった。といっても、日本時間だと5時30分だからいつもより遅い起床だ。7時と決めた朝食時間の前に20分ほどホテル周辺を散歩。ハノイには「〜湖」と名の付く大小の湖がたくさんある。1〜2分でティエンクアン湖に着いた。

 ここに到着するまでに、歩道や車道には早くも歩く人やバイクに乗った人などたくさん見られ、外で朝食をとっている人の姿もある。フォーを食べているようだった。

 湖の形は150m×200mぐらいの長方形の形をしている。湖を囲むように車道が走っているが、その内側に歩道、さらにその内側にベンチがおかれていたり、バドミントンのコートがあったりする。湖の周りは人でいっぱいだ。何をするでもなく、ぼんやりと座って朝を楽しんでいる人、一人で足を振ったりして運動している人、走っている人、歩いている人、ノンをかぶり天秤棒で荷物を運び行商をする人、健康器具を歩道に置いてレンタルしていると思われる人、湖の岸に浮かんでいる食べられそうな死んだ魚を拾う人、などなど。老若男女さまざまな人であふれている。

 ◆ベトナムの食事はおいしい
 ホテルの朝食はバイキング形式だ。フォーにトライ。牛肉と鶏肉が選べるが鶏肉にした。香料の独特の香りがするが、それほどきつくない。味は最高だ。麺もスープも口にあう。赤い唐辛子、かぼすがつく。途中から2きれの唐辛子を入れたが、結構辛みが広がった。私は入れない方が好みだ。パンも柔らかく、味のよいものだった。

 ◆ハロン湾に向かう
 今日はハロン湾の観光だ。1994年にユネスコ世界遺産に登録されている。ガイドのロンさんがワゴン車で迎えに来た。8時30分ホテル発。紅河(ホンカワ)にかかる橋を渡り、3時間かけて向かう。

 途中ちょうど中間地点で刺繍工房が併設されているドライブインに立ち寄る。ベトナム戦争で使用された枯れ葉剤のために何代にも渡って障害を持つ人が生まれるという。その障害者が働くところだそうだ。みんな元気そうに働いている。できあがった刺繍製品もたくさん売られていた。お茶請けに出された菓子と同じものを25000ドンで購入する。それにしても蒸し暑い。ドライブインはクーラーなど効いていない。車の中が唯一涼しいところだ。

茶請け 刺繍をしている 刺繍製品
 茶請けの菓子
 ドライブイン
 刺繍の様子
 ドライブインの工房
 刺繍製品
 ドライブイン

 車窓は右も左も田圃が広がっている。時々ノンをかぶった農夫、水牛(黒または灰色っぽく見える)、牛(茶色っぽく見える)が田圃の中やあぜ道に見える。村や町にさしかかると、マッチ箱を縦に置き幅の狭い面を道路に向けたような家が建ち並ぶ。人は見えるが、店の番をしているのかなと思われる人とか、ぼんやりしている人とか、はっきりと何かをしているといった人は少ない。中にはカフェのようなところで何人がかたまってお茶している人たちもいる。暑いから昼間は働かないのかなあ。車窓から見える風景の中には煉瓦工場やお墓などもあった。お墓は立派なものは屋根がついているものもあった。場所の規制はないようで、田圃のど真ん中に位置しているものもある。

 ◆ハロン湾の観光
 12時過ぎハロン湾に到着。4〜5人のグループが5,6グループが乗れるほどの大きさの船に乗り、食事付きのクルーズ。

船着き場 クルーズ船
 船着き場
 ハロン湾クルーズ
 クルーズ船
 同型の船

 食事でおいしかったのは、ゲー・ハップとよばれる花がにの蒸し物だ。ザウ・ムオン・トイ(空芯菜のニンニク炒め)もよかった。

花がに エビと貝 ライギョ 空芯菜
 蒸した花がに
 船のランチ
 エビと貝
 船のランチ
 ライギョ?
 船のランチ
 空芯菜のニンニク炒め
 船のランチ

 食事中にも船は進み、海からポコポコつきだした岩が見えだした。これがハロン湾の景色だ。いけどもいけども岩が次々に現れる。最後に鍾乳洞の1つを見学して引き返してきた。

ハロン湾 ハロン湾 ハロン湾 ハロン湾
 ハロン湾の風景
 ハロン湾
 ハロン湾の風景
 ハロン湾
 ハロン湾の風景
 ハロン湾
 ハロン湾の風景
 ハロン湾

 クルーズ中に果物売りの小舟が近づき、少年が船に飛び移り窓から果物を差し出して来る。買っても食べられないのでだまっていると、やがてあきらめて去っていった。

果物売り
 果物売りの少年
 あきらめて離れていった

 ◆ハロン湾からハノイに戻る
 帰りも3時間かけてハノイに戻った。帰りの車窓は、午後の方が涼しいのか行きよりもたくさんの人が田圃に出ていた。草取りをする人、飼料をまく人、消毒をしている人などだ。牛やアヒルもたくさん見かけた。

 ◆夕食に生春巻き
 夜7時少し前にハノイに到着。すっかり暗くなっていた。レストランに直行。生春巻きを初めて口にした。蒸しご飯も意外とうまかった。

ハスの蕾 エビと貝
 ハスの蕾
 夕食レストラン
 生春巻き
 夕食レストラン

 朝の散歩はトンニャット公園にした。わずかに開いているゲートから入るらしいのだが、入り口で少しためらった。小型バイクに腰掛けた中年男性が、私に声をかけて指でゲートの方を指している。「そのゲートから入れる」というサインと受け止めて中へ入った。後で知ったが、無料で入れるのは朝だけで、昼間は2000ドンの入場料が必要なのだ。中は人であふれていた。何か特別なイベントがあるわけではなく、みんな朝の運動をするために集まってきている。バドミントン、エアロビクス体操、ジョギングなど一人またはグループでそれぞれの人がそれぞれに体を動かしている。台湾や中国でも見かけた光景だ。朝から運動して疲れないのだろうか、などと考えるのは私だけか。バイマウ湖にたどり着き、引き返した。

朝の運動 朝の運動 交差点の様子
 バドミントン
 朝の運動
 エアロビクス体操
 朝の運動
 交差点の様子
 朝の道路風景

 樹林では、スズメとその他2種類の野鳥をみかけた。一種はヒヨドリぐらいの大きさで黒っぽい鳥、もう一種はスズメより少し大きめで、灰色で冠羽が立ちお腹に赤い斑のある鳥だった。

 ◆ハノイ市内観光とバッチャン村で陶器の見学

 ホーチミン廟の見学は午前中だけなので最初に行った。9時15分に着いたが、すでに長い行列ができていた。厳重なセキュリティーチェック、5mおきぐらいに立つ衛兵による警備とチェックなどが印象に残っている。大きなバックは持って入れないので預けて、小さな貴重品だけを携行した。それでも途中で衛兵に呼び止められて、列から離れて中味を確認される。おしゃべりをしていると、「しー」というジュエスチャーで注意される。脱帽を要求される。建物に近づくにしたがってぴりぴりとした雰囲気が伝わってくる。建物内は冷房が効いてひんやりしている。外の暑さとは対照的だ。行列はホーチミンの棺の周りを回って外に出るのだが、待ち時間に比べると見る時間はほんのすこしだ。棺はガラスケースでおおわれている。顔がライトアップされているので外からよく見える。とてもきれいで、まるで蝋人形のようでもある。棺の周りに4人の衛兵が配置していて微動だにしない。大変だろうなあ、などとよけいな方に考えが及ぶ。建物から出たのは11:00頃だったろう。

ホーチミン廟 ジャックフルーツ ハイビスカス
 ホーチミン廟
 ハノイ
 ジャックフルーツ
 ホーチミン廟近く
 ハイビスカス
 ホーチミン廟近く

 文廟は孔子を祭るために建てられた廟だ。亀の形をした石の上に石碑がのったものがたくさん置いてあった。科挙試験に合格した82人の名前が刻まれた石碑で、ガイドのロンは石碑をのせる82の亀の顔が全部異なっていることを説明していた。また、この廟は孔子を含め4人が祭られているそうだ。残り3人の名前もロンが説明していたが、右から左へ流れてしまった。

文廟門 亀の頭
 文廟門
 文廟
 亀の頭
 文廟

 昼食はハノイ市内のレストランでとったが、バナナの花が入ったサラダがおいしかった。

 昼食後バッチャン村へ。細い道を30分かけて行き、上階が工房で下が店になっているところを見学した。絵付けが上手だったことや、製品がたくさん並んでいたことが頭に残っている。家内は亀の形の醤油差しを求めた。

絵付け
 陶器の絵付け
 バッチャン村

 市内に戻って、一柱寺見学。1049年の創建で、蓮の花にみたてて建てられたという。一本の柱の上に仏堂をのせた変わった形の寺だ。

一柱寺
 一柱寺
 ハノイ

 ◆シクロの体験と水上人形劇
 シクロの体験と水上人形劇はよかった。

 シクロは人力車と自転車の合体した乗り物で、前の部分が椅子で後ろから自転車でこいで押す形になっている。目線が車より低いこと、スピードがゆっくりであるところがいい。街の様子がじっくりと楽しめる。そして何より、道路をバイクの群れに気を遣わずに走れるのがよかった。バイクのクラクションをものともせず、ゆっくりとハノイの街を流してくれる。30分はあっという間だった。

シクロに乗る人 行商する人 雑貨屋さん 床屋さん
 シクロに乗る人
 シクロから
 行商する人3
 シクロから
 雑貨屋さん
 シクロから
 床屋さん
 シクロから

 水上人形劇は、人形の動きを見るのも楽しかったが、その横で演奏されているベトナムの伝統楽器の音色や歌が素晴らしかった。両者の息があっていて楽しい時間を過ごすことができた。

水上人形ステージ 演奏する人 水上人形 水上人形
 水上人形ステージ
 水上人形館
 演奏する人
 水上人形館
 水上人形
 水上人形館
 水上人形
 水上人形館
水上人形 水上人形 操った人
 水上人形
 水上人形館
 水上人形
 水上人形館
 操った人
 水上人形館

 ◆天秤棒で行商
 ハノイ市内観光ではノンをかぶり、天秤棒で行商に出ている人を見かけることも多かった。

行商の人 行商の人 行商の人
 行商の人
 ハノイ
 行商の人
 ハノイ
 行商の人
 ハノイ

 夕食までの時間を路上市場の見学に当てたが、暑さのため朦朧としていたようだ。疲れもたまってきたようだ。歩いたという事実だけが頭に残る。

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