九寨溝と黄龍 1 | −九寨溝と黄龍をハイキング− |
出発前に少しは知識を得ておきたいと思い、本屋へ行ってみたものの、適当なガイドブックが見あたらず、ぐずぐすしているうちに出発日が迫ってきてしまった。出発直前になって、九寨溝の花の写真を載せているホームページを見つけて、九寨溝は景色だけにとどまらず、いろいろな美しい花も見ることができると知り、それだけでもかなり楽しみになってきたのだった。
成田空港で添乗員の石井さんや他の方々と合流し、必要な手続きを済ませて飛行機に乗り込んだ。広州市までの飛行時間は約4時間半だから、長すぎて苦痛を感じるということはなかった。映画「バッテリー」を見て、もう少しで見終わるというところで午後1時40頃に広州白雲空港に到着した。
乗ってきた飛行機が「ANAのFLY!パンダ」だというので、振り返って写真を1枚。確かにパンダの模様の飛行機だ。旅行の終わりには成都市で本物のパンダにも会えることだろう。
FLY!パンダ 広州 白雲空港 |
広州市で成都市への飛行機を待っていると、空がにわかに暗くなり激しいスコールになった。中国では大陸時間で旅行を考えて欲しいと、暗に遅れるのを覚悟させられたが、混乱はなかった。午後5時25分に広州市を出発して夕方7時15分に成都市の双流空港に到着した。現地ガイドの賈(「か」さん、30歳ぐらい)さんと合流。
双流空港 成都の空港 |
成都市に到着してホテルへ向かう途中で、夕食に初めての四川料理を食べた。ホテルに着いたのは9時過ぎだ。この日は成都市に一泊して、明日黄龍へ向かう。
夕食 錦府酒楼の四川料理 |
ホテル 空港近く成都のホテル |
【九寨黄龍空港から黄龍へ】
朝4時45分起床。ホテル出発6時10分。日本との時差が1時間とはいえ、早い時間の出発だった。空港に近いホテルのため、10分少々で成都双流空港に到着。ここから九寨黄龍空港に向かう。九寨黄龍空港までは、成都双流空港から北へ240kmの距離があるという。この空港は標高3500mのため、天候が変わりやすく、出発が可能になる時刻はそれこそ大陸時間で考えなければならいとのことだったが、今朝は順調に運行している。たとえ出発できても、引き返すこともよくあるとのことであったが、私たちは運が良かった。午前7時40分頃、予定通りに九寨黄龍空港に到着できた。まわりには山々が見えるが、空港自体の標高が高いためかその山々がそんなに高いとは感じない。気温は10℃。すぐにバスに乗ったので寒いと感じる間がなかった。
九寨黄龍空港 新旧隣り合わせで建物が並んでいる |
黄龍へ向う車窓からは道路脇にいろいろな花が見える。また、風に揺れるタルチョやチベット民家、裸麦や空豆の畑なども通り過ぎていく。
畑 車窓から 黄色が裸麦 |
村 車窓から |
途中、バスを止めてガイドの賈さんがブルーポピーの咲く場所を案内してくれた。ヤクの糞とともに砂利の地面に逞しく咲いていた。美しい花だ。ブルーポピー以外にもいくつかの植物の花を撮影した。そして、ここで初めて空気の薄さも知らされた。撮影のためにしゃがんだ姿勢から立ち上がるときに、息苦しさとともに立ち眩みのようなものを感じたのだった。これが高高度にいるということなのだ。これからのハイキングは大丈夫かな、少し不安にもなった。
ブルーポピー 黄龍への途中 |
ブルーポピー 遠くの山を見渡せるところに咲いている |
赤いケシ 黄龍への途中 |
シオガマ 黄龍への途中 |
ウスユキソウ 黄龍への途中 |
花 黄龍への途中 |
花 黄龍への途中 |
花 黄龍への途中 |
シオガマ 黄龍への途中 |
花 黄龍への途中 |
花 黄龍への途中 |
ワスレナグサ 黄龍への途中 |
アザミ 黄龍への途中 |
ヤク 黄龍への途中 |
【黄龍のハイキング】
バスが川主寺という大きな町を過ぎ、道に沿って登ったり下ったりしながら、黄龍に到着したのは9時50分ごろ。フリースを着て折りたたみの傘を持って、バスを降りた。高い木の梢で、野鳥が美しい声で鳴いている。早めの昼食をとって、10時50分頃、ロープウェイ乗り場へ向かって出発。ロープウェイは2006年8月の開設で、到着場所は、五彩池から降りてくる木道のルートからは少し離れている。降りてから五彩池までは約3qほどある。
帰りは歩いて下ってきてここへ出ます、という黄龍入り口を通りすぎて、ロープウェイ乗り場に到着。ロープウェイには8人ずつ分かれて乗って、11時20分ごろ頂上の駅に着いた。標高は3600m。